最後のナマステ
昨晩。
訃報が届きました。
私がいまでもお世話になっているスポーツクラブの、
エアロビクス養成コースの、
スポーツクラブの社長。
そして心の支えの恩師。
そして父のような存在。
その知らせに胸の真ん中がズキンと傷みました。
最後に会ったのは。
7月の最初のほう。
いつもヨガのレッスンに合わせてお香をたいてスタジオに運んでくれます。
いつも「ナマステ」と挨拶をして社長はスタジオを出て行きます。
社長はお肉が大好き(おやじギャグも大好き!)で。
「ナマステ」を肉にかけて。
「ナマステ~キ」とか。
「レアレア」とか。
「レア~」と合掌をしてました。
でも。
最後に会ったとき。
私はとても疲れていて。
そっけなく「ナマステーキ」と言ってしまい。
社長も私が疲れているのを察したのか。
今日で会うのが最後と思っていたのか。
寂しそうな後姿を私はスタジオから見ていました。
心の中で私は。
(ヤバイ。いけない。来週会ったときはちゃんとしなきゃ。社長ごめんね。)
でも次の週からは体調不良、検査のためにジムに現れなくなりました。
次の週も。
次の週も。
その次の週も。
そのうちジムは8月31日で閉館することに急遽決まりました。
決してお若くないご夫婦2人で経営していくのは困難になって。
最後、ささやかですが「お別れ会」をしました。
会員さん、インストラクターが勢ぞろいしました。
でも社長は姿を見せませんでした。
そして私たちは何も知らないまま。
9月3日。
閉館して3日後。
社長が亡くなったと夜遅くに連絡が届きました。
まさか。
「ジムを閉める時はオレが死んだときだ」と口癖だった。
気がかりだったジムが片付いて安心したのでしょうか。
力尽きてしまいまいした。
本来ならガマンできない痛みを社長は耐えてしまったのでしょう。
男勝りで。
頑固で。
でもやさしくて。
私が苦しい時は絶対励ましてくれました。
私が泣いているときは冗談を言って元気付けてくれました。
きょうは。
悲しみを忘れたくて。
ジムで思いっきり走り続けました。
こういうとき。
いつもこの仕事を選んだ自分を責めます。
私のお父さんが死んだときも。
お義母さんが亡くなったときも。
私の赤ちゃんがお腹で死んでしまったときも。
そして社長がいなくなったときも。
私はこうして笑って何事も無かったかようにレッスンをしなければならない。
ベッドで泣いて。
移動の車で泣いて。
それでも笑ってスタジオに入る。
今にもこぼれ落ちそうな涙をこらえてレッスンをする。
親の死に目に会えないようなこの仕事を。
不安で辞めたいと思ったことは数え切れない。
辛いです。
でも。
チャンスをくれた社長に。
しっかりと見ていて欲しいから。
これからも頑張れると思う。
(社長、頑張るよ~、みててね!!)
来週会えるから・・・今も後悔しています。
あの時が「最後のナマステ」になってしまいました。
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